カルティエ「タンク フランセーズ」、日本上陸50周年記念限定モデル
千利休が確立した侘び茶や、京都・龍安寺の石庭などに代表される「侘び」の精神は、つつましく質素なものにこそ趣があると感じる心のこと。日本の伝統として多くの工芸品に息づき、数多くの名品を生みだしてきた簡素美が今春、カルティエの人気ウォッチで体現された。
ジャパニーズ・モダンの粋を手元に忍ばせて
タイムレスな魅力とフレンチスタイルの粋を受け継ぐ「タンク フランセーズ」をミニマルな面持ちに豹変させたのは、まるで一枚のエンボス紙のように見えるモノクロームのダイヤル。 「簡素を尊ぶ」文化から着想を得たというシルバーのインデックスがダイヤルに溶けこむように配され、光の加減で変わる微細な表情が、ピュアで洗練された印象をも加味しているのが特徴的だ。 ビジネスシーンで身につければ、スマートな所作とともにクールな印象を与えてくれるであろうこの日本限定モデル。現代的な力強さと機能美が融合したジャパニーズ・モダンの神髄を堪能するにふさわしい1本だ。 タンク フランセーズ クオーツ、SSケース、32×27mm。[日本限定]¥726,000(カルティエ)
TEXT=畠山里子