SKE48・熊崎晴香(左)のインタビューに応じた中日・涌井秀章

　中日・涌井秀章投手（38）のインタビュー最終回では、チームの現状について直撃。「ドラゴンズはどうやったら巻き返していけると思われますか？」。ドラゴンズ応援大使を務める「SKE48」熊崎晴香の直球質問に、プロ20年目のベテラン右腕が打ち返した答えとは――。 【写真】熊崎と握手する涌井 【中日・涌井秀章インタビュー（3）】 　熊崎　交流戦が終わってドラゴンズは最下位にいますが、この状況からどうやったら巻き返していけると思われますか。 　涌井　去年は阪神が独走してたわけじゃないですか。今はちょっと連勝すれば、すぐ（ゲーム差は）縮まる状況なので。普通にドラゴンズも悪いとかじゃないと思うんですよ。ただ、当たり前のことができなくなってきている。当たり前のことをやっているチームが今、上にいるだけで、それじゃないですか。当たり前のことを当たり前にできるようになれば、また春先のように…。春先はそういうことできていたじゃないですか。今は耐える時期でもあるかなと思う。 　熊崎　もう一度基本をしっかりやることが大切。 　涌井　先発投手だったら先に点は与えない、1点、2点以上は与えないとか。その1点で止めとておくとか長いイニングを投げる。それができれば後ろのピッチャーは良いことが分かってるから、勝つ確率は増える。野手はたまたま交流戦最後の6連戦（2勝4敗）でエラーとかが出ましたけど、それがなければ勝ってる試合もあったと思うので（苦戦している原因は）そこかなと。 　熊崎　本当にドラゴンズの皆さんには頑張ってほしいなと心から応援してます。私たちは応援することしかできないので…。 　涌井　愛知県出身ですか。 　熊崎　名古屋出身です。今年はAクラスいや、優勝を目指して頑張ってほしいなっていう気持ちでいつもいます。すみません、語ってしまって。涌井さんはいろんなチーム（西武、ロッテ、楽天、中日）で経験を積まれてきたと思うんですけど、改めて中日ドラゴンズの良さってどういうところだと思いますか？ 　涌井　良さはですね、悪い意味じゃなくて、すごく昭和なところも残ってるんですよ。上下関係とかじゃないですけど、ドラゴンズはしっかり礼儀とかはできている。ピッチャーと野手も仲がいいし、すごくいいところはたくさんあります。ただ、優勝を経験している選手がすごく少ないので、いったん負け出すとガタガタっといくかもしれないだろうなっていうのは、もうちょっとなところかなと思います。 　熊崎　そういう気持ちを切り替えていくっていうのに、大事なことって何ですか。涌井投手は気持ちを切り替えるためにどういうことをされてますか？ 　涌井　特に何もしてないです。あのボコボコにやられた試合（5月1日のDeNA戦＝バンテリンで1回もたずにプロ入り最短の2/3回9失点KO）も球場さえ出ちゃえば忘れてるんで。あの瞬間だけすごく嫌な思いがしてますけど、まあでも20年もやっていればね。彼らはこれからの選手なので大いに悩んで。悩むのはいいことなので。そこから自分で這い上がる。それができればスターになっていける。1度、SKE48劇場で何かやらせたらいいんじゃないかな。若手を。SKE48に入れちゃえばいい。 　熊崎　いいんですか！　踊ってくれますか！ 　涌井　ファン感謝デーでやるくらいなので、いいんじゃないですか。ちょっと言ってみますね。広報に。 　熊崎　涌井さんは？ 　涌井　僕は（48グループ総合プロデューサーの）秋元康さん的な立場で。 　熊崎　センターを選ぶとしたら誰になりますか？ 　涌井　センターはキレがないとダメなので（田中）幹也ですかね。 　熊崎　上手そうですね。めちゃめちゃ身体能力が高そうです。 　涌井　センターの少し後ろぐらいには（高橋）宏斗を置きたい。目立つので。 　熊崎　センターの少し斜め後ろって、スタイルがいいメンバーが選ばれることがあります。本当に秋元先生のようですね。 　涌井　「ちゃんとお前ら練習しろ」と言っておきます。