第3回日本ホラー映画大賞発表!清水崇監督「とにかくレベルが高くなっている」
清水監督は第3回を迎えた日本ホラー映画大賞を「とにかくレベルが上がっている」と総評。「受賞作品以外にも気になった映画はたくさんあります。僕も大学時代から自主映画を作っていたのですが、仲間のなかで完成させられなかったのは僕ぐらい。そんな僕でも25年間、ホラー作品を撮り続けているので、今回ダメだった人もめげずに挑戦してほしい」とエールを送っていた。
第2回に続き選考委員に名を連ねるゆりやんは「本当に恐れ多いんですよ」と恐縮しつつも「素晴らしい作品ばかり。ホラー映画といっても、いろいろな怖さがあり、クリエイティブな気持ちが掻き立てられました」と目を輝かせる。と言いつつ、「怖い映画ばかり観ていると、何か呪いが起きるのではないかとみんなで思っていたら……」と切り出すと、おぞましい顔を見せ「ブー」とおならをするギャグを繰り出した。
また第4回について清水監督は「今回は結末を委ねる系が多かった。落ちをしっかり描いてくれたら……という作品が結構あった。今後商業でやっていくなら、エンタメとしてはっきりしたものも必要なのでは」とアドバイスを送ると「僕も毎回『ジャンプスケアを入れてください』と言われるんです。観客動員を狙わないといけないということもあり、そういう視点を入れてもいいのかも」と述べていた。
一方で清水監督は「皆さん大賞を目指してくるのでしょうが、あまり変に媚びるより、自分の独自を目指して欲しい」と“誰もみたことのないホラー映画”に期待を寄せていた。受賞作品は以下の通り。(磯部正和)
■大賞 『夏の午後、おるすばんをしているの』:片桐絵梨子
■選考委員特別賞 『蠱毒』:澁谷桂一
■アニメ部門賞 該当者なし
■ギークピクチュアズ賞 『逆廊』辻知広 碇山薫人 長田渉
■ニューホープ賞 『fataL/ファータル』:峰尾宝
■株式会社闇賞 『リフレイン』:司馬宙
■PRESS HORROR賞 『闇の経絡』:及川玲音