新しい「ライカSL3」が発表──センサー、モニタ機構、記録媒体など大幅にアップデート
フルサイズミラーレスシステムカメラ「ライカSLシステム」の最新機種が公開された。 【写真を見る】それぞれのディテールをチェック!
大規模アップデート
ライカカメラ社のフルサイズミラーレスシステムカメラ「ライカSLシステム」の最新機種である「ライカSL3」が発表された。発売日は3月16日(土)で、ライカストア各店舗のほか、ライカオンラインストア、ライカブティック、ライカ正規特約店で取り扱われる。 「ライカSL3」は、2019年に発売された「ライカSL2」の後継機になり、スペックが大幅にアップデートした。映像素子にトリプルレゾリューション技術を駆使した35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載。記録形式はDNG(RAW)およびJPEGで、6000万画素を実現。ISO感度は50~100000までと、従来機よりもレンジが広がった。オートフォーカス機能がコントラスト検出に、位相差検出(PDAF)とデプスマップ(物体認識AF)が加わり、強化。ボディはアルミ削り出しからマグネシウム射出成形(チクソモールディング)に変更され、強度を維持しながら総重量が769.7g(バッテリー含む)と軽くなった。 動画機能も大幅に強化されている。8K動画のほか、H.265やProResのコーデックに対応。大容量データに対応するため、画像処理エンジンを「ライカ マエストロ IV」に変更し、記録方式にCFexpress Type Bを採用。長時間の高画質録画にも耐えられるようになった。 モニタに新たにチルト機構が搭載された点にも注目したい。「ライカSLシステム」では初の試みで、ウエストレベルやローアングルの撮影をサポートする。また、ユーザーインターフェースも見直され、操作系の配置やアイコンが新しくなった。 画質、処理能力、使い勝手など、あらゆる面でアップデートした「ライカSL3」。プロフェッショナルグレードのミラーレスカメラに求められるスペックをまたひとつ上に押し上げた。価格は現時点では公開されていない。 ■ライカSL3 寸法:W151×H108×D84mm 重量:約769.7 g(バッテリー、SDカード、ボディキャップなし) ライカカスタマーケア 0570-055-844 ※火~土曜 10:00~17:00(日・月・祝日、夏季休業、年末年始を除く) https://leica-camera.com/ja-JP/sl3
編集と文・岩田桂視(GQ)