英国の飛び込み選手、五輪参加費を稼ぎ出すために「半裸の写真」を売っていた!?メダリストでも厳しい選手たちの実情とは
オリンピックに参加するにはそれなりのお金が必要だ。29歳の飛び込み選手、ジャック・ロアーは資金捻出のため、コンテンツをサブスクリプション方式で販売することにした。ただしコンテンツの中身は「自分の写真」でプラットフォームはアダルトサイトのOnlyFansだ。 【写真】水着姿を投稿していたジャック・ロアー
イギリスの飛び込み選手、ジャック・ロアーにとって、オリンピックに参加することは子どものころからの夢だった。そのためには「なんでもする」つもりだったし、「自分を売る」ことも辞さない覚悟だ。2016年のリオデジャネイロオリンピックの飛込競技で金メダリストとなってからもその姿勢は変わらない。「デイリーメール」紙に語ったように、ジャック・ロアーは簡単にお金を稼げる手段としてアダルトサイトのOnlyFansに2021年、アカウントを設け、資金稼ぎを始めた。このアカウントは今でも有効だが、訓練期間に入った現在は更新頻度が減っている。サブスク登録すれば月額7.75ポンドで彼のセクシーな独占写真が拝める仕組みだ。 これまでにジャック・ロアーは570枚近くのセミヌード写真と50本以上の動画をアップしており、数千ポンドの収入があったそうだ。たとえば下着姿でシャワーを浴びている動画を4月に撮影し、341ポンドの収入を得た。他にも水着姿で腹筋を見せつけながら挑発的なポーズを取る写真が並んでいる。ジャック・ロアーはイギリスの代表チームの一員だが、この活動を恥ずかしいと思っておらず、資金調達ができたことを喜んでいる。代表選手として年間28,000ポンドをもらっていて「これだけでも結構な額だがそれでも足りない」そうで、選手生活を続けて大きな大会に参加するためには他に選択肢がなかったと語る。 「自分が何をしているかわかっているし、なんとも思っていない」と本人は言う。そもそも彼の父親のアイデアだそうだ。「ある時、父親から、毎日インスタグラムに水着姿を投稿しているんだから、OnlyFansで売ればいいのに、と言われたんだ」。いずれにせよアカウントは継続するつもりだ。現在はオリンピック出場のためにパリに来ているため、更新頻度は少ない。それでも若干の投稿を予約しており、パリから戻ったら活動を再開するつもりだという。
スケーターと棒高跳び選手
彼に倣って同様の活動を始めたイギリスの飛び込み選手は他にもいる。ノア・ウィリアムズ、ダニエル・グッドフェロー、マティ・リーらだ。ジャック・ロアーは自分の競技が4年に一度のオリンピックでしか脚光を浴びず、選手の知名度が低いことを残念に思っている。イギリスでは入賞した上位3人の選手にしか補助金が支給されず、他の選手は食べていくための仕事を別に見つけなくてはならない。OnlyFansには他の競技の選手も登録しており、例えばスケート選手のエリーズ・クリスティや棒高跳び選手のアリシャ・ニューマンの名前が見つかる。
text : Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)