被害なし祈って 七尾、中能登で鎌打ち神事
石川県無形民俗文化財「鎌打ち神事」は27日、中能登町藤井の住吉神社と七尾市江泊町の諏訪神社で営まれ、氏子らが神木に鎌を打ち込み、台風10号の被害がないことを祈った。 神事は神木に打ち込んだ鎌が台風や雷などの天災を鎮めると伝えられている。 住吉神社では、能登部清房宮司(68)や藤井区の藤田明博区長(65)が五穀(ごこく)豊穣(ほうじょう)や無病息災を願い、柄の付いていない鎌を金づちで神木に打ち込んだ。藤田区長は「何事もなく台風が通り過ぎてほしい」と鎌を打つ手に力を込めた。 北陸では七尾市と中能登町の3神社で神事を執り行っており、中能登町金丸の鎌宮諏訪(かまのみやすわ)神社では同日午後に営まれる。