〝不倫相手とされる女性〟が法廷に 「『夫婦の間で離婚することが決まった』と言われた」と交際を迫られていたことを証言 妻殺害の罪 元県議の裁判【長野】
塩尻市で妻を殺害した罪に問われている元県議会議員の裁判員裁判です。 この裁判は4つのテーマに分けて審理が進められていて、24日から2つ目のテーマ「被告の動機」についての審理が始まりました。 被告に殺害する動機はあったのか。不倫相手とされる女性が法廷に立ちました。 元県議会議員の丸山大輔被告(50)は2021年9月、塩尻市の酒造所の事務所兼自宅で妻・希美さん(当時47歳)の首を絞めて窒息死させたとして、殺人の罪に問われています。 16日の初公判では起訴内容を否認しました。 24日の「被告の動機」についての冒頭陳述で検察側は、被告が「不倫相手との結婚を強く望んでおり、犯行時に妻の希美(のぞみ)さんが死亡しなければ不倫相手と交際することもその後結婚することも不可能な状況にあった」として借金や不倫関係の事実に基づき「妻・希美さんの存在が邪魔だった」「事件に巻き込まれたかのように装って殺害するしかない」などの動機を主張。 一方の弁護側は「不倫が判明したのは事件の5年前、それからはトラブルはなかった」。借金についても「いずれ返済するので、殺害しても変わらない」「希美さんがいなくて困るのは被告」として殺害する動機がないことを主張しました。 また、その後の証人尋問では、丸山被告の不倫相手とされる女性が検察側の証人として法廷に立ち「『夫婦の間で離婚することが決まった』と言われた」と、交際を迫られていたことを証言。 弁護側の質問に対しては「交際を始めても以前と同じ状況なので交際する気にならなかった」と証言しました。 25日は妻・希美さんから不倫の相談を受けていた友人の証人尋問が予定されています。