中日・井上一樹監督 前向きに、ポジティブに/指揮官が見据える2025
二軍指揮官から昇格となった井上一樹監督は口酸っぱく言葉にする。「前向き」「ポジティブ」。球団は3年連続最下位。どん底をさまよう。選手、球団、みんなが自信を取り戻すところから始めるためのメッセージとなる。 【選手データ】井上一樹 プロフィール・通算成績 「競争です。力のある人間を使います。選手には『俺の好きな選手になれ』と言った。試合への出場意欲にあふれた選手でなくちゃいけない。そしてみんな同じ方向を向く。それも大切。負けて笑っているような選手がいたら、使いません」 空気を変える作業はスローガンにも表れた。『どらポジ Very Positive Dragons』とした。「どら」はドラゴンズの意味と「すごい」を表す名古屋弁「でら、どら」の意味がある。「ポジ」はもちろん「ポジティブ(前向きに)」からとった。 「フランクにしたかった。親しみやすさ、テンポを重視しました」。デザインは2つの竜の頭が描かれている。沖縄で魔よけとして知られるシーサーとダブらせた。 「福を招き入れて福を逃がさないという意味で、片方は口が開いていてもう片方は閉じている。ドラゴンズもいい雰囲気、勝利を吸い込み、いいものは外に出さないという意味です」 打線は細川成也を中心に組みたい。初の規定打席到達を狙う福永裕基には二塁再挑戦を課した。一塁は中田翔がいる。三塁は高橋周平や石川昂弥がいる。秋季キャンプでは全野手がシーズン中とは比べものにならないほど振り抜き、飛ばした。竜がペナントを面白くする。4年連続最下位は許されない。 写真=BBM
週刊ベースボール