24年度から変わる英検「ドラゴン桜」で学ぶ解き方 従来にはなかった英語要約の問題が追加される
では、この問題に対してはどのようにアプローチすればいいのか? どんな対策が考えられるのか? それを理解するためには、英文の「型」を知る必要があります。これについて、『ドラゴン桜』ではこんなふうに紹介されています。 ※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください いかがでしょうか? そもそも英文というのは、このようなルールに基づいて作られています。
第1段落 序論:導入・説明・話題の提供 第2段落 本論:その話題に対する肯定意見やメリット・話題の深掘り(たいていの場合は、『多くの人はこう考えている』『一見するとこう感じられる』、といった話が多い) 第3段落 結論:その話題に対する著者の考え(たいていの場合は、『本論』に対しての反対意見であることが多い) 例えば、「第1段落:大学進学時にルームシェアを選ぶ人が多い」「第2段落:ルームシェアにはこんなメリットがあり、そのためルームシェアを選ぶ人が増えていると考えられる」「第3段落:しかし、ルームシェアにはこんなデメリットもあるので、注意が必要だ」というような流れになっている場合が多いのです。
■新たな問題が出題される意図 もちろん、多少の変化や、具体的な例・補足説明が入っていることもあるわけですが、たいていの英文はこの骨子がしっかりしている場合のほうが多いです。 ちなみに、2023年7月6日に「英検リニューアルのお知らせ」が発表された際に、2級・準1級・1級の英検の要約問題が出題されたのですが、そのすべてが上記の形でした。 要約問題は、ポイント・トピックになっている文を探して抜き出し、きちんと英文の流れを整理できるかどうか、ということが問われます。
このような要約問題が追加された意図に関しては、この問題の対策を通して、受験生たちに、どんな英文を読んでも「要するにこういうことが言いたいんだな」と読解できる能力を身に付けさせたいのだ、と推測することができます。 みなさんも、この意図を理解したうえで、要約問題の対策をしてみてはいかがでしょうか? きっと、この要約問題が解けるようになるだけでなく、いろんな英文が読みやすくなるはずです。
西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当/孫 辰洋 :リザプロ代表取締役