胴体と上翼の合体!0.2mmピアノ線を使い張り線を再現【達人のプラモ術<ブリストル・ブルドックMkⅡ>】
■しかしやっぱり複葉機といえば張り線!
今回製作のブリストル・ブルドックは、ガッツリ張り線がある機体です。しかし最新の複葉機キットということもあり、組みやすく精度も高いので、初めて複葉機を作る方にもオススメの機体です。 張り線に関しても、取り付け位置にガイドとなる凹穴がモールドされています。 またほとんどの複葉機のキットには、張り線で使用する糸やワイヤーなどは含まれていないので、制作者自身で用意しなくてはなりません。最近では第2回で紹介したメタルリギングやストレッチリギングといった複葉機の張り線に特化したアイテムも発売されています。
■0.2mmピアノ線のメリットとデメリット
今回の作例では、メタルリギングやストレッチリギングではなく0.2mmのピアノ線を使用しています。リギングのように貼るのではなく、ワイヤーが張られている部位に合わせて、ピアノ線をカットしてはめ込んでいます。 張り線に使用できる細い金属線としては、真ちゅう線や洋白線などもありますが、真ちゅう線は0.2mmともなると簡単に曲がってしまうという難点があります、洋白線は真ちゅう線よりわずかに硬く使い勝手は良いのですが、真ちゅう線ともども、張り線として使用する場合は塗装をしなくてはいけません。 ピアノ線は硬い金属なので、切断には金属線用のニッパーが必要になります。しかし硬く剛性があるので、はめ込みで多少たわませても曲がることがありません、また初めから黒く染められているので塗装の必要ありません。接着固定には瞬間接着剤を使用します。
■瞬間接着剤とプライマー
今回張り線に使用しているピアノ線は、瞬間接着剤で固定しています。使用しているのはアルテコ「瞬間接着剤731(耐衝撃用)」です。 張り線の接着剤は点付けになるので、衝撃に強いタイプの瞬間接着剤をオススメします。また硬化促進剤を併用することで、よりしっかりと固定できます。 というワケで今回はここまで! 次回第5回も引き続き張り線の取りつけ、そして機体のデカール貼りを進めます。お楽しみに!
<製作・写真・文/長谷川迷人>