金メダルを目指すバレーボール男子は7月27日にドイツと初戦、女子は7月28日のポーランド戦に注目!──パリ2024オリンピック特集「注目競技見どころ解説・バレーボール編」
男子は金メダル獲得を目指す!
男子バレーは女子以上にメダルの期待が高まっている。08年北京大会以来、3大会ぶりのオリンピック出場となった東京大会では29年ぶりの決勝トーナメント進出を果たし、同大会でも主軸として活躍した主将の石川祐希、西田有志、髙橋藍らを中心にパリに挑む。 国際大会で勝てなかった冬の時代を抜け、近年急速に力を伸ばし、世界のトップレベルで飛躍的に進化を遂げた男子代表は、VNLでも22年、23年と2年連続で表彰台に上がるなど、世界の舞台でその実力を証明している。技術や戦術の向上もさることながら、精神力の強さも進化の一因だ。 17年からコーチを務め、22年から監督としてチームを指揮するフィリップ・ブランは、ブロックとディグのシステムを緻密に構築。サーブ、多彩なスパイク、ブロックとの連動で粘り強さが増した守備など、あらゆる面で成長を遂げた。石川をはじめとする選手たちの海外経験もプラス材料だ。 初戦は7月27日のドイツ戦。31日にはアルゼンチン、8月3日にはアメリカと戦う。決して楽な組ではないが、強豪のポーランド、イタリア、ブラジルが同居するBの厳しさに比べれば戦いやすい。 決勝トーナメントに進出すれば、その先はまさに“負けられない戦い”の連続。エースの石川に対する徹底マークが予想されるだけに、髙橋藍らの活躍が期待される。 東京大会で金メダルを獲得したフランスのエース、ヌガペトやポーランドのスター、レオン、イタリアのセッター、ジャネッリなど、実力者が率いる強豪は必ず勝ち上がってくるはずだ。彼らをどのように封じ、日本の持ち味を存分に発揮できるか。史上最強メンバーで挑む今大会は1972年のミュンヘン大会以来の表彰台、金メダル獲得も決して夢ではない。
モリエミサキ スポーツライター サッカーやフィギュアスケートを中心に、スポーツ雑誌や一般誌でフリーランスライター、編集者として活動。現在はスポーツ専門誌で五輪特集等を担当し、大学スポーツ等も取材。 文・モリエミサキ 編集・神谷 晃 AKIRA KAMIYA(GQ)
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