東証要請で2024年も要注目、「配当利回り株投資」の勘所
34年ぶりの高値水準まで上昇している日経平均。その背景にある「東証からの要請」をヒントに、有望株を探し出すための投資戦略を考えてみます(撮影:梅谷秀司)
新春の株式市場は好調です。1月22日の日経平均株価は終値で3万6546円となり、1990年2月以来、約34年ぶりの高値となりました。 その1週間前に当たる1月15日には、東京証券取引所が発表した企業リストが株式市場で大きな話題となりました。昨年3月に東証が上場会社を対象に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を要請しており、その対応を進めた企業をリストで公表したからです。 裏を返せば、株価が低いにもかかわらず、リストに記載がない企業は「対応を怠っている」と見られかねません。こうしたプレッシャーが今後の企業の株価向上に向けた経営改革につながると期待されたことで、日経平均がバブル崩壊後の戻り高値更新につながったようです。
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吉野 貴晶