映画館で販売されている「フード&ドリンク」が高いので、お茶などを「持ち込み」したいです。これってマナー違反でしょうか…?
みなさんの中には、お茶であれば匂いや音も出ず、誰にも迷惑をかけないから映画館に持ち込んでも大丈夫なのではないかと考える人もいるかもしれません。そこでこの記事では、映画館への飲食物の持ち込みルールやマナーをご紹介し、持ち込みが禁止されている場合の理由を解説します。また、持ち込みが認められているケースもご紹介します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
映画館のマナー・ルール
全国47都道府県の興行組合をまとめる全国興行生活衛生同業組合連合会では、映画鑑賞の際のさまざまなマナーが定められていますが、その中に「劇場売店以外からの飲食物の持ち込みはご遠慮ください。」といった項目が含まれています。 また、TOHOシネマズ株式会社が運営する「TOHOシネマズ」でも「当館以外の飲食物の持ち込みはご遠慮ください」といった鑑賞マナーが明記されています。 このように多くの映画館では劇場外で購入した飲食物の持ち込みを控えるよう要請しています。そのため、多くの場合は映画館に飲食物を持ち込むのはマナー違反です。
映画館へ持ち込みが禁止されている理由
飲食物の持ち込みが禁止されている理由として挙げられるのは、映画館が利益を得るためだと考えられています。チケットの売り上げやグッズの売り上げなど、映画館には多くの収入源があるように思われますが、実際映画館に入ってくる多くの収入は、売店での売り上げだとされています。 そのため、飲食物を持ち込まれ売店が利用されなくなると、映画館は利益をあげられなくなる可能性があるのです。 また、映画館では鑑賞の妨げになりにくい音や匂いの飲み物・食べ物を厳選し、劇場内で販売しているとされています。周りの人が映画に集中できなくなるような飲食物は、サービスを尊重する映画館にとって迷惑を被る可能性があります。 さらに、持ち込まれた飲食物のゴミが多くなると、清掃時間やサービスに影響することもあるでしょう。売店の共通容器のみであれば、ゴミの分別や回収も短時間で済むと考えられます。 ただし、アレルギーなどの事情がある場合には、劇場外から飲食物を持ち込める可能性があります。その場合は、事前に劇場スタッフへ事情を伝え、許可を得てから持ち込みましょう。