京都・嵯峨の尼寺に光る源氏物語ゆかりの名宝 曇華院 秋の特別公開
「秋の京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会主催、朝日新聞社特別協力)で、嵯峨にある尼寺・曇華院(どんけいん)門跡(京都市右京区)が18日から公開される。紫式部の「源氏物語」にちなんだみやびやかな寺宝などを見ることができる。 【写真】源氏物語の錦絵も公開される=2024年11月16日、京都市右京区、清水謙司撮影 曇華院は「竹御所(たけのごしょ)」の名前でも知られている。皇女が代々の住持(住職)を務めてきた歴史もある臨済宗のお寺で、普段は公開していない。 特別公開では、近代の日本画家・尾形月耕(げっこう)が描いた源氏物語の錦絵が目をひく。千種慈晶住職によると、昨年お寺で確認された。色鮮やかな優品だ。平安時代に始まったとされる遊び「貝合わせ」の貝なども。こちらにも源氏物語の世界が美しく描かれている。 本尊の十一面観音菩薩(ぼさつ)が安置されている本堂、本堂前に広がる庭園なども見ることができる。12月8日まで(11月25日終日、12月6日午後1時まで拝観休止)。大人千円、中高生500円。問い合わせは協会(075・451・3313)。(清水謙司)
朝日新聞社