《参院選2019》安倍首相、国民は「安定した政治」選んだ
第25回参院選の開票作業 が進む中、自民党総裁の安倍晋三首相、二階俊博幹事長は21日夜、自民党の開票センターでメディア各社のインタビューに応じた。与党の自公両党が改選議席の過半数にあたる63議席を確保するとの情勢に対して「国民は政治の安定を選んだ」と受け止めた。 【参議院選2019投開票日】自民党・開票センターの様子 二階幹事長は「政治はさらに謙虚に、国民の皆さんの声を尊重して進めていかなければならないということを選挙中も思っていた。厳しい選挙だった」と振り返った。開票の情勢については「自民党や公明党の皆さんと一緒に進めてきた連立政権の政治の安定。このことに対しての高い評価を頂いたと思っている」と分析した。 またテレビ番組のインタビューなどで「大変順調な戦いをさせていただいている。謙虚に慎重に政治を進めていって国民の期待に応える決意を新たにしている」と語り、そうした中で、安倍首相の自民党総裁4選について、首相の意向次第では支持する考えを示した。 一方、午後10時台に各社のインタビューを受けた安倍首相は、4選支持という二階幹事長の意向について「ありがたいお言葉」としながらも、「(4選については)全く考えていない。党則で決まっていることですから、それに従う。今回、残りの任期について新たな信任を得たので、全力を尽くし、結果を出す」などと答えた。 安倍首相は「改選議席においても過半数を取ることができた。『安定か、混乱か』ということを私たちは訴えてきたが、国民の声は『安定した政治基盤の上に、しっかりと政策を進めていけ』、そして『国益を守るための外交を進めていけ』という判断だったと思っている。期待に応えていきたい」と述べた。 立憲民主党が野党第1党の立場を固めたことについて、「国民の声は、国会でさまざまな課題について建設的な議論をしろ、というものだったと思う。与党、野党なく、その声には応えていかないといけない」と話した。 さらに、改憲勢力で3分の2に到達しない見通しであることについて、「憲法審査会において審議し、その中で3分の2を形成する努力をしたい」とした。