JFEスチール、知多製造所に自動研削ロボットシステム導入。生産性・安全性が向上
JFEスチールは15日、鋼材の不良部位を検出し研削作業までを行う自動ロボットシステムを知多製造所(愛知県半田市)に導入したと発表した。「ティーチングレス技術」と呼ぶ独自技術を採用。研削に要する時間を従来比で約6割短縮できるほか、作業の自動化によって安全対策も向上する。 知多製造所の小径シームレス管工場に導入した。今後、他の工場や製造プロセスでの導入を検討する。 自動研削ロボットシステムは、製品・半製品などに生じた不良部位をグラインダー研削で除去する手入れ工程用として開発した。3次元形状測定によって不良部位を自動検出し、同部位の形状に合わせてロボットが自動で研削する自動システム。ロボットは形状に合わせて動作するほか、研削圧力や研削中の速度なども自動制御できる。同システムを活用することで、作業時間の短縮によって生産性が向上する。 高速回転するディスク状の砥石で金属を削るグラインダー研削作業は安全リスクの高い作業として知られる。自動化によって安全対策も向上する。