「カードローン」希望通りの金額で借入れできた人は50.3%のみ。元銀行員が利用できる人と注意点を解説
年末に向けて、何かと出費が増えるこの時期。 まとまった支出や家計のやりくりにカードローンの利用を考えている人もいるかもしれません。 ◆【棒グラフ】カードローン「希望通りの金額で借入れができた」50.3%のみ カードローンは手軽に借り入れができる便利な商品である一方、利用時にはいくつか注意したい点があります。 ここでは、カードローンの利用対象者や注意点、利用限度額の決まり方について解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
カードローンの利用対象者は貸金業者によってさまざま
カードローンには利用対象者が定められていますが、具体的な基準については貸金業者によって異なります。 ただし、基本的には「20歳以上」などの年齢制限や、「安定した収入がある」といった収入に関する条件が定められていることが一般的です。 申込時には審査が行われ、審査に通過した場合にのみカードローンを利用することができます。 具体的な審査基準は公開されていませんが、本人の信用情報や属性などをもとに返済能力を判断するといわれています。
【カードローン】希望する借入額を借りられるとは限らない
カードローンの利用時に注意したいのが、利用限度額についてです。 カードローンでは「最大〇〇万円借入可能」といった宣伝が行われていますが、誰でも限度額いっぱいまで借りられるわけではありません。 実際の利用限度額は審査によって決定され、利用者それぞれによって異なるためです。 ここで、金融庁の調査「貸金業利用者に関する調査・研究」をもとに、希望通りの借り入れができた人の割合を見てみましょう。 直近3年以内に貸金業者で借り入れを行った人について、希望通りの借り入れができたかどうかの回答結果は下記の通りです。 ・希望通りの金額で借入れができた・・・50.3% ・希望金額を下回ることがあった・・・11.0% ・借入できないことがあった・・・38.7% 「希望通りの金額で借り入れができた人」と「そうでない人」の割合はおよそ半数ずつとなっており、必ずしも必要な金額を調達できるとは限らないようです。 カードローンを利用する際は、「利用限度額は審査結果によって異なる」ということをよく理解しておきましょう。