バロンドール論争激化 ベンゼマがビニシウス擁護、スペインリーグ会長はRマドリード批判
バロンドール表彰を巡って、2日過ぎても騒動が収まらない。世界各国メディアが、最有力候補だったレアル・マドリードFWビニシウスではなく、マンチェスター・シティMFロドリが授賞したことで、31日までに異論を唱える声が続いた。 ビニシウスとRマドリードでコンビを組んでいたFWカリム・ベンゼマ(36=アルイテハド)は30日「ビニシウスと(電話で)話をした。彼は悲しんでいた。当然だ。オレは彼がバロンドールにふさわしいと思っている。ロドリに個人的な感情はないが、テレビ中継を見ていて彼のプレーを見て“ワオー”と声が出てしまうようなプレーはない」とかつての仲間を擁護した。 またロイター通信は「ビニシウスはサッカーではなく、人種差別と戦う活動をしていることが、バロンドール授賞失敗の原因と思っている。Rマドリード選手団が表彰式に参加しなかったことは、受賞者ロドリへの尊敬に欠けた行動」と批判した。 一方、ブラジル代表FWリシャルリソンは「残念なことに誰もが納得しない理由で、バロンドールはビニシウスの懐に収まらなかった。もちろんロドリは素晴らしい選手だが、ビニシウスが授賞に失敗したことは恥ずかしいことで、我々はサッカーを失ってしまった」と30日、英紙サンが報じた。 論争が激化し、スペインリーグのハビエル・テバス会長は「レアルは表彰式に参加すべきだった。100人のメディアの投票結果を尊重すべきだった。レアルの被害者意識が度を過ぎている。品格がない」と批判した。