【小泉恵未コラム】天皇賞・秋、東京芝2000Mは先行馬には枠順の有利不利が大きく…やはり騎手の手腕にかかる部分が大きい
「ルメール! ルメール‼ からの2着へデントールきたー‼」。先週の菊花賞はアーバンシックの単勝、ヘデントールの複勝、そして、その2頭の馬連が当たって、トリガミエミからの卒業です。ペースはそんなに遅くならないだろうと予想していたのに、1000メートル1分2秒0でドキドキするも、ルメさんの好騎乗お見事でした! 以前ある厩舎の取材をしていた時、「追い切りに乗った騎手によって、馬の筋肉の張る箇所が変わる」という話をうかがいました。誰がいいというわけではなく、騎手によって、馬へのアプローチが変わることは間違いないと思っています。 今週は天皇賞・秋。東京芝2000メートルと言えば、1コーナー奥のポケットスタートから126メートルでコーナーを迎える先行馬にとっては枠順の有利不利が大きいコース形態。そして、向正面とゴール前に坂。位置どりやペース配分を考えると、やはり騎手の手腕は大きいと考えます。 主役は香港カップと香港ヴァーズに予備登録しているリバティアイランド。馬は7カ月ぶりの実戦復帰。川田騎手も落馬負傷からの復帰です。浪漫派の私はコンビで立ち上がり、実力を見せつける姿が見たいです。牝馬といえども牡馬のような大きな馬体で、この豪華メンバーを蹴散らしてもらいましょう。 対抗には東京競馬場だと上がり3F33秒台の脚が使えるレーベンスティール。ルメール騎手のチカラで、外枠からでもG1馬へと押し上げてもらえる可能性大。能力の高さを見れば、レジェンド武豊のドウデュースも外せません。中山の方が合ってはいるでしょうが、ダービー、有馬記念とくれば天皇賞・秋は取っておきたいタイトルです。 穴馬には「今年に入ってすごく充実したレースが続いている。日本に帰ってきてひと皮むけた印象」と岩田康騎手が褒めるノースブリッジを挙げます。カタールで見守った6歳馬の充実一途に期待です。さて、来週は米国からブリーダーズカップの様子をお伝えします。ネット記事もお楽しみに! (フリーアナウンサー)
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