ブラジル債務の対GDP比、9月は78.3% 1年3カ月ぶり低下
[ブラジリア 11日 ロイター] - ブラジル中央銀行が11日発表した9月の政府債務の対国内総生産(GDP)比は78.3%と、15カ月ぶりに低下した。前月の78.5%から縮小し、ロイター調査によるエコノミスト予想の78.8%も下回った。名目GDPの上昇が主な要因だった。 ブラジルの債務は新興国諸国に比べて高いとされ、ルラ政権下で義務的支出が急増したことにより、昨年可決された財政規則の下で政府が公的債務を安定させる能力に疑問が浮上している。 昨年の現政権発足以来、総債務の対GDP比は6.6%ポイント上昇している。 9月の公的部門の基礎的財政収支は73億レアル(12億8000万ドル)の赤字で、赤字額はエコノミスト予想の80億レアルを下回った。過去1年間の赤字は対GDP比で2.15%に減少した。 中央政府の赤字は40億レアル、地方自治体は32億レアル、国営企業は1億9200万レアルだった。