「すべてをストイックに」400m・中島&競歩・住所 期待の新人が“名門”富士通に新加入
◇富士通陸上競技部 2024年度新加入選手合同取材会見(22日、神奈川) “名門”富士通陸上競技部へ、2024年度に新加入する選手らの取材会見が開催され、400mの中島佑気ジョセフ選手(東洋大卒)と競歩の住所大翔選手(順天堂大大学院卒)が意気込みを語りました。 【画像】「日本最古」の記録超え!世界選手権男子400mで佐藤拳太郎が44秒78の日本新記録 日本人の母とナイジェリア人の父を持つ中島選手は、2022年のオレゴン世界選手権、男子4×400mリレーで4走を務め、日本の4位入賞に貢献。2023年のブダペスト世界選手権では、個人種目の400mで準決勝進出を果たしました。 パリ五輪を見据え、去年11月からおよそ5か月、ロサンゼルスで合宿を実施。マイケル・ノーマン選手やライ・ベンジャミン選手、フレッド・カーリー選手といった世界のトップ選手らとともに練習を積み、大きな刺激を受けたといいます。 練習では、「1回の質がすごく高いので、 毎回試合前ぐらい緊張した」と明かし、「ついていくだけではなく、しっかり勝負できるように、という意識で練習を続けたことで、すごくキツイ練習で自分を追い込むことに対して全然抵抗がなくなってきた」とうなずいた中島選手。 「強い相手と走ることに対しても、自分のスタイル、自分らしい走りを追求するということをうまくできている」と充実感を口にしました。 特に憧れているのが、東京五輪4×400mの金メダルメンバーで、個人でも400mで5位に入賞しているマイケル・ノーマン選手。 「彼のお母さんも日本人。同じルーツを持っているというのもあるし、すごくストイックにすべての日常生活を、陸上で結果を出すために考えている。その貪欲さ、競技への姿勢を本当に尊敬している」と刺激を受けていることを明かしました。 4月からは新社会人。「陸上で結果を出すことが仕事になると思うので、食生活からその他のことに関しても、結果を出すというところを基軸にして、すべてをストイックにやっていきたい」と意気込みました。 一方、競歩ブロックに加入した住所選手は、2022年のオレゴン世界選手権20キロ競歩で8位入賞も、パリ五輪は代表に届かず。2025年に東京で開催される世界選手権出場を目指しています。 「まずは失格をしないフォームを作り上げていくということが最重要」と話した住所選手は世界選手権に向け、「スピードと持久力を磨いていきたい」とし、「(富士通には)今まで五輪や世界陸上に出場した選手が多数いる。名前負けしないように、次は自分が富士通を代表する選手になりたい」と力を込めました。 また中島選手、住所選手のほか、長距離ブロックには駒澤大学出身の青柿響選手、東京農業大学出身の高槻芳照選手が新たに加入します。