ECB、小刻みな利下げ継続を 構造改革必要=スロバキア中銀総裁
[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は16日、今後も小刻みな利下げを継続すべきだと主張、主に構造問題を抱えるユーロ圏経済を金融緩和で押し上げようとする誘惑には抵抗すべきだと述べた。 ECBは先週、25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定したが、50bpの利下げについても一部で議論があった。 総裁はブログで「25bpの利下げを通じた段階的で緩やかなアプローチを維持することが、引き続き最も慎重な戦略だ」と主張。「より積極的な金融緩和を正当化するには、状況が劇的に変化する必要がある」と述べた。 金融緩和は深刻な構造問題に対する応急処置に過ぎず、真の解決策にはならないと指摘。 「利下げで一息つけるが、重要な改革に取って代わることはできない。欧州経済の不調は主に構造的なものであり、金融政策の範囲を超えた解決策が求められている」とし「短期的な圧力に過剰反応するという誘惑に抵抗しなければならない」と述べた。