藤波朱理 日体大の伝統種目“集団行動”の演技に感激「鳥肌が立った」…母校でパリ五輪報告会
日体大は26日、パリ五輪・パラリンピックに出場した在校生、卒業生の報告会を横浜アリーナで行い、約1万1500人が集まった。レスリング女子53キロ級金メダルの藤波朱理(日体大)、柔道女子52キロ級の阿部詩(パーク24)ら23選手が参加。日体大3年の藤波は「金メダルを持って参加できて、すごくうれしい。2年後のアジア大会の優勝と2028年ロサンゼルス五輪での連覇を目指して、日本や世界を盛り上げられるように頑張っていきたい」と笑顔を見せた。 報告会は、在学生が部活動の練習成果を発表する体育研究発表実演会と合同で開催された。レスリング部をはじめ、さまざまな種目の演武を見守った藤波が「鳥肌が立って、びっくりした」と語ったのが伝統種目の「集団行動」。数十人の学生が隊列や方向を次々と変えながら歩行し、ぶつかることなく交差する一糸乱れぬ動きに「授業で少しだけやったことがあるけど、あれだけ大人数でぴったり合わせるのは本当にすごいこと。かっこいい」と感激していた。 藤波は公式戦連勝を139に伸ばした24日の試合後、階級を57キロ級に上げてロサンゼルス五輪での2連覇を目指すことを明かした。新たな挑戦がスタートしたが「自分の中では決めていたことなので、やることは変わらない。さらに注目していただけたら」と、落ち着いた表情で心境を語った。来年の世界選手権出場を視野に入れていることも明かし、57キロ級での初の世界一へ意欲を示した。
報知新聞社