ECBの規制監督で銀行の不満再燃、レバレッジド融資の調査が引き金
また関係者によると、必要資本額を判断する内部モデルをECBが審査・承認するのに時間がかかりすぎるとの不満が複数の銀行から出ている。何年もかかるケースもあるという。ドイツ銀行やノルデア銀行を含む多くの金融機関が、リスクモデルの見直しを理由にこれまで自社株買いを見送り、投資家を失望させた。
ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は先週、「米国の事例を手本とすべきだ」と発言。「米連邦準備制度理事会(FRB)の規則を見ると、安定と強じん性が前面に出ているが、競争力という3つ目の言葉がある。FRBは銀行規制で米銀が競争力を維持できるよう注意を払っている。その言葉は欧州の規制には存在しない」と述べている。
原題:Banks’ ECB Resentment Flares Up Again in Leveraged Loan Probe(抜粋)
--取材協力:Jorge Zuloaga、Esteban Duarte、Alexandre Rajbhandari、Kamil Kowalcze.
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Sonia Sirletti, Giulia Morpurgo, Nicholas Comfort