処理水放出から1年 「福島の漁業を絶対残していく」漁業関係者の思い
――そういう声を聞くとどのような気持ちに? お食事処たこ八 小野芳征会長 「本当にうれしかったです」 ◇ 未来に向け明るい兆しも出てきています。 去年の春、東京から単身で福島に移り住んだ漁師の原瑛貴さん、17歳。震災後、父親と福島県内でボランティアをした際に、地元の漁師に釣りを教わったのがきっかけで、小学6年生の時、漁師を志したといいます。 昨年度、沿岸漁業に新たに就業した人が統計開始以来、最も多い26人となった福島県。そのうち39歳以下が8割以上と若手漁師の増加に期待が高まっています。
新人漁師 原瑛貴さん(17) 「福島県でやりたい気持ちが強くて、この船でいろいろ覚えて(魚を)いっぱいとれる漁師になりたい」 ◇ 森圭介キャスター 「福島の漁業は震災前の規模にはまだ戻っていません。処理水放出や廃炉までにはまだまだ長い時間がかかります」 「ただ、話を聞いた漁師の皆さんは一歩一歩できることをして前に進みたいと力強く話していましたし、厳しい現実を前にしても相馬、松川浦の海に魅せられた若い人たちの姿に希望を感じました。次の世代につながっていると力強く感じました」 「そして、改めて私たちも処理水放出、廃炉までの道を伝え続けていこうと感じました」