若年層はフリマアプリを好み、おじさん世代はYahoo!オークションを好む? なぜ世代差があるのか
「メルカリ」「Yahoo!オークション」の利用率の世代差はどうして大きいの?
「メルカリ」「Yahoo!オークション」の利用者の間に世代差がある理由には、以下の2点が挙げられるでしょう。 ・メルカリが元来、スマホアプリからの開発を想定して設計されていたこと ・Yahoo!オークションは日本のネット黎明期から存在しており、50台以上にとってもなじみ深いこと またフリマアプリに比べ、ネットオークションは落札が決まるまでに時間がかかるケースも多いです(※即決価格での落札の場合)。Z世代の間では、ミニマリスト傾向も一部で見受けられるため「すぐにモノを手放したい」という需要にはフリマアプリの方がマッチしている可能性があるかもしれません。 ■スマートフォンでの利用が長らく前提だった「メルカリ」 メルカリは2013年にアプリがリリースされ、長らくアプリからのみ購入可能なフリマアプリでした。2016年にブラウザからも購入可能になりましたが、やはり「スマホ向け」という印象が強く、上の世代からすると「ヤフオクで十分」という印象を抱かれた可能性はあります。 ■1999年にスタートし、日本のネット文化に深く根付いている「Yahoo!オークション」 Yahoo!オークションが日本でサービス開始されたのは1999年。ちょうど日本におけるネット黎明期にあたり、それまで実店舗でしか中古品の売買ができなかった当時の方にとっては「圧倒的に便利なネットオークションだった」と言えるでしょう。「不要なモノや希少品はヤフオクで売る」「もう手に入れられないモノをヤフオクで探す」という習慣が名づいた人は少なくないでしょう。 ヤフオクでの取引に慣れた方にとっては「メルカリに移行する必要性」そのものが薄く、「ヤフオクになじみがないZ世代」と「50代」の間にジェネレーションギャップが生まれる要因になったかもしれません。
若者の「保有しているモノを手放してから新しいモノを買う」購買行動も特徴的
Z世代の間で芽生えている「ミニマリスト志向」も、フリマアプリとネットオークションの利用傾向に関連しているかもしれません。具体的には、Z世代は「自分の持ち物を売ってから欲しいモノを買う」という傾向がやや強いです。