心肺停止の患者が次々と...救急室のカメラがとらえた放火事件当日 「心拍がある状態で家族に会わせたい」医師は“冷静な治療の選択”とのはざまで葛藤【北新地放火殺人事件】
(巡査部長)「終始、被害者の方の思い出話をされていました。本当に親孝行な子どもだったとおっしゃっていました。気丈に話されているなというふうにお見受けしたんですけれども、考えないようにするためにずっと話されていたのかなと思いました」 その後、両親は深夜までわが子のそばに寄り添った。しかし翌日、帰らぬ人となった。 (巡査部長)「面会される時は足元が揺れて、立っているのも大変そうだったので、そばで支えるように待機していました」 わが子を失った遺族を目の当たりにして、改めて被害者に寄り添う支援の重要性を感じたという。 (巡査部長)「相手を不安にさせたり不快な気持ちにさせたりしたらダメだと思うと、なかなか言葉が出にくくなりまして、相手の気持ちに配慮して被害者支援をしていきたいと今回とても学びました」
医師「震災だけではなく小さな災害にも対応できるように」
地震発生時と同じ「災害」対応をした済生会中津病院。定期的に訓練や勉強会を行い、当時の教訓を受け継ごうとしている。 (栗田晃宏医師)「大都市ですので何があるかわからない。もちろん震災というのも災害としては非常に大きいんですけれども、それだけ考えていると大都市でのそういう小さな災害には対応できなかったりする。震災についても考えないといけないし、近隣での小さな災害についてもできる限り対応できるようにと考えて、病院として対応策を考えています」 (2023年12月14日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特命取材班スクープ』より)