高騰する株をみれば「買いたくなる」のが心理だが…相場が過熱し、〈バブル〉が起きたときの“賢明な行動”とは【株式投資のプロが解説】
バブルが起きたときに注意すべきこと
結局、相場がどういう状況であろうと、安く買って高く売る人が利益を得るのです。そしてどんな相場でもコンスタントに稼ぐためには、とにかく冷静であることが重要です。 仮にバブルが起きたならば、その時点では株を買うことに慎重になるべきで、むしろその時点での保有銘柄を高値で売り、現金を作っておくほうが賢明といえそうです。 一方、バブルは発生せず株価が割安なまま放置されていると感じるならば、買い時かもしれません。しばらく待っている間に好景気&バブルがやってくれば、大きく利益を伸ばせるでしょう。
日経平均株価のPBR・PER・配当利回りを判断材料の1つに
ところで、そもそもバブルが起きているかどうかはどのように判断すればよいのでしょうか。 相場の過熱感を判断するための材料としては、PBR・PER・配当利回りが挙げられます。23年2月21日時点の日経平均株価でみてみると、それらの指標の状況は以下の通りです。 PBR(実績):1.47倍 PER(予想):18.17倍 配当利回り(予想):1.81% *日本経済新聞社ウェブサイト https://www.nikkei.com/markets/kabu/japanidx/ より 一般的には、PBRは「1倍」が、PERは「15倍」が割安・割高を判断する基準とされています。また、配当利回りは「3%以上」なら、株価は割安とされることが多いため、現在の株価は「やや割高」といえそうです。今後この数字がどうなっていくかに注目し、株式市場が過熱しているかどうかの判断材料の1つとしてみましょう。