台中市烏日区の生産者の米が日本のコンクールで金賞獲得 台湾米の質の高さ示す
(台北中央社)中部・台中市烏日区の農家、林凡閔さんが南投県で生産した米が、世界最大規模の米のコンテスト「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」の都道府県・海外地域代表お米選手権で金賞を受賞した。農業部(農業省)農糧署が26日、記者会見を開いた。 受賞したのは高雄区農業改良場が育成した品種「高雄147号」。コンクールの最終審査は今月6、7日、山梨県北杜市で行われた。 農業部の胡忠一政務次長は、日本の米は年に1度しか収穫されず、9~10月に収穫して品評会は10、11月ごろ開かれるが、台湾は二期作を行うため、今回、林さんは6月に収穫した米を出品しなければならなかったと紹介。鮮度が日本産の米と比べてやや落ちる中で高い評価を得られたのは、容易なことではないとたたえた。 林さんが日本でコンクールに参加するのは2回目。いずれも国旗と農会(農協)の会旗を持ち込んだ。「台湾人に自分たちの土地を大切にしてもらい、全ての農家、消費者に一緒に台湾を応援してほしかったから」だと話す。 林さんはかつて、広告業界で25年働いていたが、高齢になった両親のため、10年前に父親の跡を継いで米の栽培を始めた。林さんはこの日、今は亡き父の名前が刺しゅうされたジャケットを身にまとって記者会見に出席し、父と共に栄誉を分かち合った。 農糧署によれば、台湾から日本への米輸出量は2022年は2285トン、23年は645トン、今年は11月までで3055トンに達した。同署の姚士源署長は、来年の対日輸出量も3000トン余りに上る見込みだと述べた。 (楊淑閔/編集:名切千絵)