【パリ五輪卓球】卓球人はいまさら驚かない銀メダリスト、モーレゴードが見せた六角ラケットの威力。違法?合法?
パリ五輪の卓球で話題をさらっているスウェーデンのトゥルルス・モーレゴードの六角ラケット。シングルスで銀メダリストになり、変幻自在なプレーとフォアハンドの威力、バックハンドのカウンターで強さを発揮したモーレゴード。 その右手に持つ六角ラケットの「サイバーシェイプ」(スティガ社/スウェーデン)が話題になり、「ルール違反にならないの?」という声もあがっている。 卓球ラケットのブレード部分(打球面)は、ルール上、85%以上が木材で平らであること、という以外にはしばりはない。つまり大きさも形も自由自在というルールなのだ。 2021年11月の世界卓球選手権ですでにモーレゴードはこのラケットで準優勝となり、世界中の卓球愛好者の話題を独占した。 そもそもスティガ社の新社長のアンドレアス・ザンドレン氏は卓球選手ではなく、社長になった時に「なぜ卓球のラケットは楕円形の形状ばかりなんだ」と疑問に持ち、同時に様々な形状のラケットを試作し、スィートエリア(よく弾む部分)が広く、台の上の技術やスマッシュがやりやすいという分析データの裏付けをとり、モーレゴードが「ぼくはこれを使いたい」ということで発売した。 2022年初頭の発売当時から話題を独占したが、オリンピックで活躍したことで卓球を知らなかった人にまで興味を持ってもらったことになる。