独走ソフトバンクはついに2位と10ゲーム差!6月中に達成の過去6チームは全てリーグ優勝のV率100%
若鷹軍団の独り旅はどこまで続くのか。ソフトバンクがついに2位以下に10ゲーム差をつけた。6月23日のロッテ戦は、勝利間際の9回に守護神オスナがソトに逆転3ランを浴びるまさかの展開。ところが1点を追うその裏、内野ゴロの間に1点を奪って同点に追いついた。そのまま延長戦は両軍無得点で12回を戦い6-6のドローで決着した。 【動画】小久保監督も笑顔!ルーキー廣瀬隆太がロッテ戦で見せたスーパープレーを見る 今季3度目の引き分けで負けなかったことが大きかった。2位日本ハムはエスコンフィールドで行われた楽天戦に競り負け。これによってソフトバンクとのゲーム差が0.5開き、ついに両軍の差が2桁の10ゲーム差に達したのだ。 6月中に2位以下のチームに10ゲーム差以上をつけたのは、これで7チーム目。2022年のヤクルト以来で、パ・リーグでは1983年の西武以来、41年ぶり。球団では前身の南海時代の1965年以来、59年ぶり2度目となった。注目すべき点は、過去6チームは全チームがそのままリーグ優勝を果たしていること。優勝確率100%という高き壁を、65試合を終えた時点でクリアしてしまったということにある。 5月31日の広島戦で、主砲の柳田悠岐が右太もも裏を痛めて負傷離脱した。今季レギュラーシーズン中の復帰は絶望的という重症だった。 開幕直後、4月の快進撃は4番の山川穂高が引っ張った。本塁打と打点の打撃2冠を独走。ところがその4番は交流戦に入ると絶不調に陥った。5月22日の楽天戦を最後に本塁打はなく、ここまで100打席ノーアーチで自己ワーストを更新中だ。 そんな両翼が機能しないチームを現在引っ張っているのが、昨年打撃2冠王の近藤健介。23日は一時勝ち越しの11号2ランを放ち、リーグトップの山川に1本差に迫った。9回の同点劇も、先頭の近藤の二塁打からもぎ取ったものだった。 実際パ・リーグの打点ランキングを見ると、上位はソフトバンク勢で独占されている。23日現在、トップの山川の49打点に、次いで2位が近藤の41打点、3位がソトの39打点で、4位が栗原陵矢の38打点、そして5位に柳田の35打点と続く。ベスト5のうち4人がソフトバンク勢というわけだ。 投手陣も23日に先発したモイネロがリーグトップの防御率1.54。有原航平がリーグトップタイの6勝、大津亮介が次ぐ5勝と盤石の体制を築く。22日に8回1失点で勝利した大津はヒーローインタビューでこう宣言した。「日本一になるまで頑張っていくので、応援よろしくお願いします!」。力強い言葉はリーグ優勝だけではなく、その先に待つ頂上決戦を見据えていた。ここ3年は4位、2位、3位という不本意な成績が続いた。チームは4年ぶりのV奪回を視界に捉え、そして12度目の日本一を現実的な目標として直視している。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]