東日本大震災から立ち上がったMIRAIが悲願の宮古市凱旋で観光親善大使就任!初代タイガーマスクから受け取った夢を子どもたちに繋ぐ
30日、岩手県・宮古市シーアリーナにて『MARIGOLD Grand Opening Wars2024』が開催。宮古市出身のMIRAIが悲願の凱旋を果たした。 宮古市出身のMIRAIは、初代タイガーマスクによってプロレスに出会った。 2012年5月に初代タイガーが東日本大震災で被災した家族を大会に招待し、MIRAIはそこでプロレスを初観戦。MIRAIはこれをキッカケにプロレスラーを目指すようになり、初代タイガー&新間寿の後押しを受けて2019年5月に東京女子プロレスでデビュー。 その後はスターダムへの所属を経てマリーゴールド旗揚げに参画。団体のエースとなることを嘱望される有力選手となるまでに成長した。 プロレスによって元気を与えられたMIRAIはいつか地元・宮古市で凱旋大会を行うことを夢見て来たが、デビューから約5年の時を経てついに実現。 今大会を前に、MIRAIは「あの日の私がそうだったように、私も誰かに"衝撃"を与えたい。この大会は、こどもたちが夢を持つキッカケになる大会にしたいと思っています宮古市や近隣市町村の方々には、プロレスを知って頂く大会、遠くから来てくださるプロレスファンの方々には、大好きな宮古市を知って頂く大会にしたいと思っています。誰かの今後の人生を変える、そんなキッカケとなる大会にしてみせます!」とその熱い思いを語っていた。
今大会には宮古市の山本正徳市長も来場し、MIRAIに宮古観光親善大使を委嘱。さらにMIRAIによる子どもたちへのプロレス教室が行われるなど、故郷を愛するMIRAIの夢が詰まった大会に。 メインイベントでは、MIRAI&桜井麻衣vs林下詩美&CHIAKIのタッグマッチが実施。 割れんばかりのMIRAIコールで会場が満たされる中、MIRAIの入場時にはリング上を埋め尽くす大量の紙テープが舞った。
試合が始まると、悪の道に染まりつつあるCHIAKIがMIRAIをラフファイトで集中攻撃。MIRAIの頭蓋骨をアイアンクローで絞め上げ、MIRAIファンを煽りながらの顔面ウォッシュ。さらには会場に設置されていたMIRAIの等身大パネルの横でMIRAIを踏みつけてファンに記念撮影を要求して会場全体からのブーイングを一身に受ける仕事人ぶりを見せる。 しかし、ヒーローに憧れるMIRAIは悪には屈しない。盟友・桜井のアシストを受けながら堅実に反撃を積み重ねていき、「魂込めて行くぞ!」と叫びながらのミサイルキックで逆転。 MIRAIのラリアット+桜井のレッグラリアートの合体攻撃も決まり、最後はMIRAIがCHIAKIへSSコロンビアwithミケーレ(※変形裏投げ)からのラリアットを決めて3カウントを奪った。 試合後にマイクを取ったMIRAIだったが、まずは子供の頃に岩手に住んでいたことのある詩美へ話を振るというMIRAIらしい気遣いと優しさを見せる。 その後は「宮古大会、ついについに!自分の夢が叶いました!開催するに当たって沢山の人が協力してくれて、今日は沢山の人たちが見に来てくれて、本当に感謝しか無いです。今日のこの興行で誰かの人生を変えるまでは行かないかも知れないですけど、誰かの人生に影響を与えられていたらいいなと思います」と語り、大・MIRAIコールの中で大会は大団円を迎えた。