根尾フィーバーの影に隠れている中日与田流キャンプ改革を他球団007が警戒!
先発優先決定の理由とは?
昨年は、9回に大量リードをひっくり返されたゲームが2試合あって、それがチームの自信を喪失させた。“勝利方程式”の確立が最重要課題だと考えるが、与田監督は、こう言う。 「全体的に考えたときに若い先発を育てるのが大事なこと。それができていないからリリーフへの負担がきているのが、ここ数年の状況。一気に先発もリリーフも(整備するというわけ)とはいかない。まずは先発をある程度、固めていきながらリリーフを決める。先発でスタートして、やっぱりリリーフを、ということもあるかもしれない。そこはいろんなチャンスを与えていきながら最終的に決める。優先順位は先発におく。そこから着手しなければならない。適正を見るのに結果も必要だが、1、2回うまくいかなかったらと言って決めるような短絡的な見方はしない」 先発、抑えのすべてを白紙に戻し、横一線の状態から競争させ、まずは、先発から優先的に決めていくという野球の原点に回帰するような大胆な構想。だが、裏を返せば、そうしなければ、中継ぎ、抑えのブルペン陣容を決められないほど先発陣に余裕のない状況から投手再建しなければならないという厳しい現実がある。 ガルシアが抜け、左腕の小笠原、鈴木の2人は、昨年の手術の影響で2軍スタート。昨年後半にローテーに入っていた藤嶋も血行障害の疑いで出遅れている。松坂、吉見らのベテラン頼みでは、143試合を戦う中で必ず歪みが出てくる。だからこそ与田監督は、競争意識を高め、9試合も組んだ試合の中での成長、復活へ望みを託している。 2軍スタートとなっても続く“根尾フィーバー”の影にすっかりと隠れてしまっているが、本当に注目すべきは、投手整備であり、与田監督が進めている改革キャンプの行方だろう。今日4日も結果次第で「1、2軍入れ替え」の可能性を示唆したシート打撃第2弾が行われる。