根尾フィーバーの影に隠れている中日与田流キャンプ改革を他球団007が警戒!
他球団007は投手陣整備に警戒
「全体的に張り切ってやっていたけれど、もっともっと元気を出してやっていいい。動きはよかったが、まだまだ若さ溢れる声を出して欲しいなと思った。1、2軍は施設も近いので、いつでも入れ替えができる。2軍にいる選手も、いつか、こっちへきてやるんだ!と、メラメラしたものを、もっともっと出して欲しい」 おそらく、こちらの檄は、打者陣に対して投げかけられたものだろう。昨年のチーム打率.265は、広島より上だった。それでも両外国人と、好調の平田に引っ張られたもので、さらに打線に厚みを持たせるには、この小粒感からの脱却は必要にはなる。 ただ今季で言えばチームの課題は、そこではない。 リーグワーストだった防御率4.36に代表される投手陣の整備である。元セーブ王で、楽天で投手コーチ経験を経た与田監督を監督に抜擢した狙いのひとつは、投手王国の再建にある。 阪神に移籍したガルシアの13勝に続くのが、笠原の6勝で、コロコロと変わった抑えのチーム内セーブ王は、田島の15という現状をどう打破できるのかが、6年連続Bクラスからの浮上テーマであることは間違いない。 ネット裏には、紅白戦が行われるという情報を聞きつけて他球団のスコアラー陣が揃っていた。阪神は編成部の人間まで視察に訪れていた。“某007”は、中日警戒令を口にした。 「根尾がどうなるか気になるけど、キャンプ3日目に主力投手がここまで仕上げているんだから意識の変化が見えるね。今日は大野がよかった。フォームの前がダイナミックになり、ガラっと変わっていたね。それと佐藤。あれだけ体が前に出てきて腕が遅れてくるという、独特のタイミングで投げてくるからバッターは打ちにくい。一段と、その嫌らしさに磨きがかかっている。佐藤ストッパーもあるかもね。田島は、まだどこかをかばって投げているようで、もう一つだったけど、このチームは打線は放っておいても打つんだから、投手次第。そこを整備されてきたら怖いよ」 ――ガルシアの13勝の穴は、どう埋まる? 「1日ブルペンで見ただけだけど、新外国人のロメロは勝てると思う。細かいことができるかどうかだろうけど、ボールに力と角度がありコントロールもあるから結果は出すだろう」 シート打撃には出ていなかったが “ポスト・ガルシア”の使命を帯びた新外国人のロメロに対する評価も高かった。