誰にも言えない…外面の良い夫は、実は酒乱 限界に達した妻「子どもを守るため離婚したい」【夫婦問題研究家がアドバイス】
【岡野さんの回答】 離婚を視野に入れ、具体的な行動にうつす
離婚はしないにこしたことはない――これは4万件以上の夫婦問題を解決に導いてきている私の信念です。ですが、夫婦のなかには、むしろ離れたほうが関係が改善するケースがあります。その代表的な例が「パートナーが酒乱の場合」です。 酒乱は簡単に治るものではないといわれています。だからこそ、離婚を覚悟して、夫婦が心をひとつにして本気で向き合うことが求められます。 離婚を覚悟した後、まずすべきは別居です。実家に頼ることができないのであれば、自分と子どもが住む家を探すことからのスタートです。 部屋を借りる場合の相場は、1カ月の家賃の5~6倍の費用を準備しておくと安心でしょう。借りる家を探しながら、費用を貯めていくようにします。 住む場所が確保できて、実際に家を出た後は、調停に申し立てて婚姻費用の分担として生活費を確保します。これで当座の生活費を捻出することが可能になります。 その後は、生きていくための仕事を探しましょう。ここで気をつけたいのは、心身ともに健康でいることです。体調不良で動けなくなると、考えていたはずの予定が思い通りに運ばなくなるからです。 栄養も休息もしっかりとったうえで、「なんとかなるはず」というポジティブなマインドを持ち、メンタル面のコントロールにも気を配りましょう。 こうしたプロセスを踏んで、「あなたがお酒をやめなければ、私はこのまま本気で離婚します」という姿勢を見せていくことが、夫の心を動かすことにつながるもの。大事な妻や子どもを失いたくないという気持ちが強ければ、お酒を断つように行動をはじめるでしょう。 そのときがきたら、「パートナーの過ちを許す」ということを考えましょう。相手を許し、家族で支えた先に、あなたが望む幸せが待っていることもあるのです。 ◆岡野あつこ(おかの・あつこ) 離婚カウンセラー・夫婦問題研究家/課題解決型マッチングメディア「リコ活」アドバイザー 「離婚しないに越したことはない! 」をモットーに、4万件以上の結婚、離婚、再婚相談を受け、数多くの夫婦問題を解決に導く。カウンセラー育成にも力を注ぎ、「マリッジカウンセラー、夫婦問題カウンセラー養成講座」を開講している。 (まいどなニュース/リコ活)
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