「出会いが全然ない。どうしたらいい?」→人気作家の答えが火の玉ストレートだった!
『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)でデビューし、第21回「本屋大賞」をはじめ賞タイトル15冠を獲得して話題の小説家・宮島未奈さんが、待望の新作『婚活マエストロ』(文藝春秋)を出版した。独身40歳男性の在宅ライターと婚活業界で働く女性が、人々との出会いと別れを繰り返しながら心を通わせていく物語が、多くの反響を呼んでいる。宮島さんに、新作の裏話や小説家のリアル、人間関係を良好に保つコツについて話を聞いた。(聞き手/ライター 正木伸城) 【この記事の画像を見る】 ● 仕事に行き詰まったら? 宮島未奈流の意外な対処法とは ――インタビュー(1)『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈の新作テーマは婚活!影響を受けた「意外な人気芸人」の名前 では、作家ならではの「生みの苦しみ」をお聞きしましたが、行き詰まって書けなくなった時はどうされていますか? 私は寝ないで書きますね。絶対書かなきゃいけないし、書けるまで待つしかないと思っているんです。もちろん、机から離れたり昼寝をしたり本を読むこともあるんだけど、パソコンは立ちあげておいて、その日の目標、ここまで書くみたいなものは決めているので、何とかそこまで絞り出しますね。 ――寝ないで書くって、めちゃくちゃストイックですね……。 目標を決めて行動するのが好きなんです。例えば私は資格を取るのが趣味だった頃があって(編集部注:宮島さんは簿記1級、宅建、漢検準1級、英検2級、ファイナンシャルプランナー2級などを持っている)、その時も思いましたが、試験を受けて合格するというプロセスが好きなんですよね。だから、逆に「何でその資格を取ったんですか?」と聞かれると自分でも分からないんです。 ――趣味がすごい(笑)。でも、私もライターだから思うのですが、目標を立ててもそのとおりになかなか書けませんよね。 どうしてもできない時は寝ちゃいます。もう明日頑張ろうって(笑)。できない時はもちろんあるんだけど、目標を決めないと歩み出せもしないし、当然、目標にたどり着くこともできないから、「目指す」っていうところはやっていきたい。最後は、締め切りに間に合えばいいかなと。