オペティ・ヘルと姫野和樹、秋からの新戦力に聞く。ラグビー日本代表vs.オールブラックス
新生エディー・ジャパンで、初めて実戦練習をして、姫野は「若い選手が多くてほぼほぼ初対面だった(苦笑)。つい最近まで代表は自分が後輩で、先輩がたくさんいてと、それが普通だったが、今回合流して、チームのフレッシュさを肌で感じた。自分が与えられた役割、責任は大きなものがあると思う」と正直な感想を述べた。
キャプテンではなくなったが、FW(フォワード)では2番目となる30歳の姫野に、当然、ジョーンズHCはリーダーシップも求めている。姫野は「チームを引っ張っていくのは強みだし、エディーさんもそこを求めていると思うので、合流して1週間だが、自分の持てるリーダーシップを出しつつ、ベストな選手、人間であり続けるような努力をしていきたい」と話した。
また、指揮官が掲げる「超速ラグビー」に実際に触れて、姫野は「もちろん、(前体制とは)ラグビー自体のディテール変わっているが、得意としている分野、ストロングポイントを活かしながらラグビーをしていくのは、これまでとも変わらない」。
「良い意味でエディーさんが引き継ぎながらイノベーションして、エディー流に改良していると感じている。スキル、スピード、そしてそれに頭、考える判断、身体を動かす速さを追求していくのが、僕らが目指す方向性」と率直に話した。
個人の強みを聞くと姫野は「以前と変わらない。ブレイクダウン周りの運動量、タックル、ボールキャリーが強みだと思うので、自分の能力を100%出し切るのが自分の仕事だと思う」と語気を強めた。
2年前は善戦したオールブラックス戦に向け姫野は、「勝つと歴史的瞬間になる。一昨年、1トライ差(31-37)ほどの差で負けたが、日本代表もそのレベルまで来ている。オールブラックスに勝つのも夢ではないと感じているし、必ず勝ちたい思いをみんな持っているし、原動力になっている」と前を向いた。
リーグワンでトップクラスのフィジカルを誇るヘル、そしてジャッカルが代名詞の経験豊富な姫野。今秋に合流した新戦力の2人が日本代表FW陣を勝利に向けてドライブする!
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁