オペティ・ヘルと姫野和樹、秋からの新戦力に聞く。ラグビー日本代表vs.オールブラックス
10月26日(土)、「オールブラックス」こと、ニュージーランド代表戦を控えるラグビー日本代表は現在、宮崎で合宿を敢行し、強化を進めている。そんな中、夏までは代表にいなかったが、今秋選出されて、大きな戦力となる可能性があるFW(フォワード)2人を紹介したい。
それは、5年居住の条件をクリアし、新たに日本代表入りしたPR(プロップ)オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)と、前キャプテンで右肘の手術から復帰を果たした、国際経験豊富なNO8(ナンバーエイト)姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)だ。
リーグワンで3度、「ベスト15」に選ばれたヘル。エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、「(高校時代プレーしていた)オーストラリアで学生時代彼のことを見ると、年代で一番の選手だったと思う」。
「能力に長けた選手だが、どれだけハードワークできる心構えがあるか。オールブラックス戦までに見ていきたい。ハードワークがしっかりできれば、セレクションには必ずかかる」と話していた。
オフシーズンの体重は133kgだったが、今の体重は129kgと少し痩せたというPRヘルは、日本代表は速いプレーをするので、ベストなシェイプにならないといけない」と笑顔を見せた。
ヘルは高校時代にオーストラリアでプレー。故郷のトンガ代表の資格を有していたが、なぜ日本代表を選んだのか。「クボタでプレーするために日本に来て、日本が自分にくれたラグビーの機会、スポーツに対して好きな気持ちをもらったからこそ、日本に恩返ししたい気持ちが強く、日本代表を選んだ」。
また、いつから日本代表になることを意識したのかを聞くと、「2019年に初めてクボタとサインしたとき」と話したヘル。
「自分の夢が変わったという感じだった。それまではトンガか、オーストラリアの代表でプレーしたい気持ちだったが、義理のお兄さん(トゥパフィナウ)のいるクボタとサインしたことで、自分はこれから日本で生活し、今後、日本でプレーしていくんだと、気持ちが変わった」と話した。