国民民主・玉木代表 自民政調会長に103万円の壁巡り「学生と親の厳しい生活実態をもっと知るべき」
不倫問題で役職停止中の国民民主党・玉木雄一郎代表(55)が16日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党の小野寺五典政調会長が“103万円の壁”引き上げに対して疑問を呈する発言をしたことに言及した。 小野寺氏は15日、札幌市で開かれた党のセミナーで講演し、アルバイトをしている大学生らを扶養する親の税負担に関する“103万円の壁”引き上げについて「根本おかしい」と疑問を呈した。 小野寺氏は「野党各党は壁を取っ払えと話しているが、根本、おかしいと思う。なぜ学生が103万円まで働かなければいけないのか」と指摘。 また、「学生は将来のためにしっかり勉強してほしい。学業に専念できるような支援を国会で議論すべき」と述べた。 玉木氏は「『なんで学生が103万円まで働かないといけないのか』自民・小野寺政調会長『103万円の壁』引き上げで疑念」と題された記事を引用し、「なんで学生が働かないといけないのか。それは・長いデフレで親の所得も伸びない。・インフレで生活費が上昇。・奨学金の所得制限で学生支援も不十分。・運営費交付金の削減で学費が上昇。学生も親の生活も厳しいのです。まるでマリーアントワネットみたいな感覚ですね」と自身の受け止めをつづった。 続く投稿で「給付型奨学金の所得制限を撤廃するわけでもなく、物価高対策は高齢者中心の給付金ばかり。そんなことをやっている自民党の政調会長に、『学生の本分は勉強』などと言われたくないと思う人は多いのではないでしょうか」と指摘。 「特定扶養控除の150万円までの引き上げは、そこまで働けと言っているわけではなくて、働きたい学生に働く『選択肢』を用意するものです。今のままでは、数万円が払えずに退学を余儀なくされる学生たちを救えません。与野党の政治家は、理想論ばかりではなく、学生と親の厳しい生活実態をもっと知るべきです」と小野寺氏に“説教”した。