高校サッカー選手権で見逃せない注目のGK&DF11人「人間性が抜群」「オーラが出ている」「ひとり4役」と評される選手たち
五嶋夏生 ごとう・なつき(DF/3年/大津・熊本県/190cm、78kg) 「去年まではチームに迷惑をかけてきたと捉えているみたいですが、今年の大津を語るうえで欠かせない。本人が一番自分の成長を感じているんじゃないでしょうか。それにすごく真面目。サッカー部の主力がいる学校のスポーツコースは美術コースと一緒に授業を受けているのですが、1年生の頃はどうしても活発なスポーツコースが目立ちます。担任を受け持つ山城朋大監督が、美術部の生徒と面談すると『五嶋くんと嶋本(悠大)くんは僕たちに優しくて、本当にサッカーがうまい選手は人間的にもすばらしいと思った』と返ってきたそうです」(土屋氏) 「190cmの身長がある分、身のこなしが課題だったのですが、高校3年間で動けるようになった。それに小学生の頃からチームメイトの嶋本悠大が『足元がうまくなった』と評していたとおり、コツコツ頑張って自らの課題をちゃんと克服していった印象です。練習を見に行くたびに思うのはキャラクターのよさ。キャプテンなのに少しいじられキャラで、チームのいい雰囲気は彼が作っている気がしました。可愛らしいタイプ」(森田氏)
小沼蒼珠 こぬま・そうじゅ(DF/3年/青森山田・青森県/178cm、73kg) 「昨年、風貌と可愛らしさが相まって注目を集めた選手です。シーズン当初はキャプテンではなかったものの、プレミアリーグEASTの開幕直前に就任。柄ではないと話していたのですが、青森山田のキャプテンを1年間やるというのは、全国でも一番ぐらいのプレッシャーがかかりますし、前年度チャンピオンでもあって、予選決勝が終わった後に『ものすごいプレッシャーでした』と口にしていました。それを1年間くぐり抜けてきたたくましさを感じます。人間的に成長して、最後の選手権を迎えるんじゃないでしょうか」(土屋氏) 「1年生の時に国体で見たのが最初。『取材してください』と自ら声をかけてきてくれたのが印象に残っています。当時は子どもっぽさを感じていたのですが、高校3年間で大人に成長していき、あらためて青森山田のすごさを感じました。ロングスローが目立ちますが、全体の能力が高い。身体が強いし、運動量もある。スローイン以外にも注目してほしいです」(森田氏)