風呂上がり、ちゃんとドライヤー使ってる?髪のスペシャリストに教わる“生乾き”の危険性
風呂上がりはタオルでササッと髪を拭くだけ……、そんなオーシャンズ世代は少なくないだろう。 ▶︎すべての写真を見る だが、「生乾き」は髪や頭皮トラブルの一因になるという。やはりシャンプー後のドライヤーはマストなのか?
今回はそんなギモンの答えを明らかにしよう。
巽 敦子さんに教わる“ドライヤー”の極意
――シャンプー後にドライヤーを使わないのは髪に良くないのでしょうか? 巽さん(以下敬称略) 濡れたままの髪は、キューティクルが開いた状態になっています。キューティクルとは髪の毛の外側をウロコ状に覆っていて、髪の毛の水分などを守る大切なもの。この部分が開いたままだと、内側から水分が失われ、ダメージを受けやすい状態になってしまいます。 また、生乾きの湿った状態の頭皮は細菌が増殖しやすく、頭皮環境の悪化にもつながります。男性は特に、シャンプー後、タオルドライのみの方が多いかと思いますので、ドライヤーで正しく、素早く乾かすことが重要になります。
――髪と頭皮を守るうえでドライヤーは必要なんですね。できるだけ早く乾かしたいなら大風量のドライヤーがいいですか? 巽 もちろん、乾くスピードと風量には深い関わりがあります。ただ、メーカーによって風量の測定基準がバラバラのため、数値などで比較することが難しいのが現状です。ですので、風量を重視して選ぶなら、実際に手のひらなどに風を当てて、比較することをおすすめします。 なお、風量はモーターなどの基幹パーツの性能が決め手になります。例えば、パワフルな高回転モーターであれば、高圧、高速の風を届けてくれるので、ドライヤーの時間もストレスではないかもしれません。
――効率良く乾かすコツはありますか? 巽 あらかじめタオルでおおまかに髪の水分を拭き取り、ブラシや手ぐしで髪のもつれを取っておきます。そしてドライヤーを使って、髪の根元→中間→毛先の順番で乾かします。 また、温風で9割ほど乾かしたあと、温風と冷風を交互に当てるとクセやうねりが取れて、表面にツヤが生まれます。パナソニックには温風と冷風を自動的に切り替える「温冷リズムモード」が搭載されたモデルもあります。
――最近はそういう風量以外の機能がついた高価格帯のモデルが売れているとか。 巽 はい。現代のドライヤーには髪を乾かすだけでなくケアできる機能がどんどん追加されています。タオルドライのみという方は、ぜひ最新モデルをお試しください。 髪の乾きやすさといつもとは違う仕上がりを実感いただけると思います。 押条良太=文
OCEANS編集部