テンダラー・上方漫才大賞受賞で異例のギャラアップ告白
コミカルな動きとテンポの速いしゃべくり漫才を披露 THEPAGE大阪
結成21年目のお笑いコンビ「テンダラー」が今年の4月「第50回上方漫才大賞」大賞を受賞。今や上方漫才界を盛り上げていく中心的な存在として、一躍脚光を浴びており、18日に大阪の「なんばグランド花月」で「上方漫才大賞受賞記念ライブ」を行った。ゲストは博多華丸・大吉、中川家。会場は満員御礼で、多くのファンが詰めかけ、テンポの速いしゃべくり漫才に場内は爆笑の連続だった。終演後の会見では、受賞を機にギャラがアップしたことも告白した。
割れんばかりの拍手と声援
この日、テンダラーが舞台に登場すると、いきなり、割れんばかりの拍手が沸き、声援が飛んだ。白川悟実(44)は「泣きそうになった」などと感激した様子だった。 その後のしゃべくり漫才は、さすがに勢いを感じさせた。得意ネタの「必殺仕事人」をテーマにした漫才なども披露した。ゲストに迎えた実力派漫才師2組、「中川家」「博多華丸・大吉」が記念ライブをさらに盛り立てた。途中、3組でのトークコーナーを挟み、あとは漫才づくしの公演となった。 2人は昨年11月、結成20年記念としてアメリカで単独ライブを行って成功を収めた。今年1月からは初の全国ツアーを開催し、新潟や金沢、愛媛など全国9か所を回って5月に終えたばかり。「(全国ツアーは)初めての場所もあったんですけど、これまでとはぜんぜん違ってた。とくに初めての金沢はこんなに受けるんかなって。思ってたイメージとは違ってました」(白川)などと、印象を語った。
大賞効果テキメン?向こうから「ギャラを上げるでぇ」
ライブを終えたあとの会見では、喜びの声とともに、ギャラ増額も明るみになった。浜本広晃(41)によると、受賞後、ギャラアップの交渉をしようと吉本の幹部に電話を入れたところ、すぐに楽屋に来てくれて、しかも「向こうから『ギャラを上げるでぇ』って。こんなの初めてでした」とうれしそうに話す。 実は結成17年目にギャラ交渉を実施して「ちょっと上がった。ほんまにちょっと」と言い「今回は思ってた以上にギャラが上がった。顔のにやつきを抑えるのが大変やった。結構、蛇口をひねって頂いた感じです」と暴露した。大賞効果テキメンといったところか。 今回の受賞については、こんなふうに振り返った。「上方漫才大賞は、数々の素晴らしい人に並んだということで、これからは気合をいれなあかんなと思います」(白川) 「上方漫才大賞を頂いて、あらためて大阪でやっててよかったなと思ったんです。街でいろんな方に声をかけられたんですね。タクシーの運転手さんが『おめでとうございます』って。飲み屋に行ったら、おばちゃんが『おめでとう!』って。知り合いでもなんでもない。そういうのがうれしいです」(浜本) 最後には「アメリカで寄席ができたらいいなと思っている」とも話し、今後の大きな目標として展望を述べた。 (文責/フリーライター・北代靖典)