「夢のよう」 DeNAの桑原将志がMVP 日本シリーズ新記録の5試合連続打点
DeNA11-2ソフトバンク(3日、日本シリーズ第6戦) 7年前の借りを返した。DeNAの桑原が計6試合で12安打9打点と暴れまわり、最優秀選手に輝いた。二回には左前へ貴重な2点適時打を放ち、5試合連続打点のシリーズ新記録も樹立。強力打線を牽引(けんいん)したリードオフマンは「夢のよう。ずっとたどり着きたかった場所」と日本一の味をかみしめた。 ソフトバンクに敗れた2017年の日本シリーズは、打率1割5分4厘と不発に終わった。当時は「周りが見えてなかった」という桑原も31歳。2連敗を喫した10月27日の試合後にはナインを強い言葉で鼓舞し、4連勝への導火線となった。 華麗なジャンピングキャッチでもチームを救った。衝撃で「年々頸椎(けいつい)がやられてる」と苦笑しながらも「傷を負うだけの価値がある」と全力プレーを貫く。今季序盤は若手に出番を譲ったが、ここ一番で勝負強さを発揮。「この経験を、気持ちを忘れず、来年も戦いたい」と、今季果たせなかったリーグ優勝へ力を込めた。(川峯千尋)