中古マンションが東京の隣なのに7分の1の価格で買えるのは、リニア開業でも注目の山梨県!
山梨県の中古マンションは東京の7分の1の価格で買える
もう少し視野を広げると、さらに買いやすくなるエリアも存在する。 全国都道府県の中古マンションの70㎡換算価格は、2023年12月の時点で東京都が6027万円と最も高く、山梨県が860万円で最も安い。東京都に隣接する県でありながら、中古マンションが東京都の7分の1程度の価格で手に入るのだ。 データ出典:ワンノブアカインド マンションレビュー 全国主要エリア/47都道府県中古マンション相場推移データ集 山梨県の甲府市なら八王子駅まで1時間前後 山梨県といっても、JR中央線沿線で一番東京都寄りの上野原市から、大月市、塩山市、甲府市、韮崎(にらさき)市などさまざまだが、意外にも東京都への時間距離は短い。 たとえば、上野原市の上野原駅から新宿駅まではJR中央線で乗車時間1時間ほどだし、大月市の大月駅からはやはりJR中央本線で1時間30分ほど。 甲府駅からでも、JR特急あずさやかいじを使えば1時間30分ほどで到着する。新宿駅ではなく、八王子市、立川市などに勤務先がある人なら、通勤時間はさらに短くなる。 埼玉県、神奈川県、千葉県の郊外に住んでいる人であれば、1時間程度の通勤時間の人も少なくない。山梨県も十分に通勤圏に含めることができる。
バブル時には山梨県の新築マンションが完売するほど人気に
1980年代から1990年代のバブル期には、首都圏の住宅価格が高騰。マイホームが買えなくなった人を念頭において、山梨県の各地で戸建て住宅や新築マンションの分譲が行われ、人気を博した。 その代表格が、上野原市の大規模開発の戸建て住宅団地「コモアしおつ」だ。 1991年から合計1600戸が販売され、数年かけて完売した。当時、首都圏の建売住宅の多くは、土地面積100㎡程度で、なかには70㎡、80㎡の狭小住宅も少なくなかった。狭小住宅でも5000万円、6000万円で販売され、広めの100㎡の戸建て住宅ともなれば7000万円、8000万円の価格となった。 対して、「コモアしおつ」では、土地面積200㎡以上が中心で、価格も5000万円台と格段に安い価格で販売された。 「コモアしおつ」は現在も3600人が住み、中古人気も高い 上野原市には平地が少なく、分譲地は上野原市の「四方津(しおつ)」駅前からやや離れた高台に造成されたが、巨大エスカレーターや斜行エレベーターで駅前から6分で向かうことができる。団地内には、大規模スーパーはもとより、金融機関などの生活利便施設もそろい、小中学校などの教育機関も設置された。 当時から、八王子市や新宿などの都心に通う人が多く移り住んできたが、これまでゴーストタウン化することなく、現在も3600人が居住しており、八王子市、立川市や甲府市などに通勤する人が多い。 この「コモアしおつ」の中古戸建て住宅は現在2000万円前後で売買されているが、山梨県には、さらに安く手に入るマンションも数多くある。 多少の不便さはあっても、価格が安く、住宅ローンの借入額を少なくできれば、一都三県で購入するより、はるかにゆとりある生活を送ることができるはずだ。