当時の料金は“10円”…東海道新幹線の開業初日『新大阪駅の第1号入場券』持つ男性が振り返った60年前のあの日
前日から学校を休み、1人で津市から新大阪駅へ行き、入場券売り場の前で一夜を過ごしたと言います。 伊藤さん: 「前日から当時のSL蒸気機関車に乗り継いで新大阪駅に着いて、新聞にくるまって順番を待つ。手にした時は、まさか自分がナンバーワンの入場券を買えると思ってなかった。本当にうれしかったですね。行きは真っ黒のSLで行って、向こうではピカピカの真っ白の新幹線、すごいなと思ってね、その落差にもう感動しました。乗るのはお金もないし高嶺の花だったから、もう見送るということですよね」 60年前の入場券を見るたびに、当時の思い出がまるで昨日のことのように蘇ってくると言います。 伊藤さん: 「わざわざ新大阪駅まで行ったかいがありましたね。私の宝物として、永久に残しておきたい」 今や東京―新大阪間を2時間21分で結ぶ東海道新幹線。60年間で延べ70億人を運び続けた「日本の大動脈」です。
利用客ら: 「週1回、単身赴任なので東京と往復しています。ないと困りますね」 「食堂車があったのがなくなったりとかありますけど、快適に使わせていただいています」 「友達とディズニー行くとかユニバ行くとかで、新幹線は結構使います。東京に向かう時は静岡を通るので、富士山が見えたらいいなと」 時代は移り変わりましたが、東海道新幹線はこれからも、多くの人の暮らしとともに走り続けます。