解党命令受けたタイ最大野党、後継政党「国民党」立ち上げ
タイで、憲法裁判所から解党命令を受けた最大野党「前進党」は9日、後継の政党として「国民党」を立ち上げたと発表しました。 タイの最大野党「前進党」は、去年の総選挙で王室への中傷を禁じる不敬罪の改正などを公約に掲げ、1400万票余りを得て第1党に躍進しました。しかし、憲法裁判所は7日、不敬罪改正の公約は「立憲君主制を転覆させる試み」だとして「前進党」に解党を命じ、幹部に10年間の政治活動の禁止を言い渡しました。 これを受け「前進党」は9日、後継の政党として「国民党」を結成したと発表しました。政治活動を禁止された幹部を除く143人の下院議員全員が「国民党」に加わったということで、下院では引き続き、最大勢力となります。 「国民党」はSNSで、「国民による、国民のための、国民主権のタイをつくる」と決意を表明しました。また、ナタポン新党首も会見で「次の選挙で勝利し、変革をもたらす政権を樹立する」と強調し、不敬罪改正の政策については「慎重」に進めていく考えを示しました。