ノーベル賞授賞式 被団協が訴え 「核兵器一発たりとも持ってはならぬ」
FNNプライムオンライン
ノーベル平和賞の授賞式が日本時間10日夜、ノルウェーの首都オスロで行われ、核兵器の廃絶などを訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が授賞しました。 授賞式が行われていたオスロ市庁舎から、FNNロンドン支局・田中雄気支局長が中継でお伝えします。 授賞した被団協の田中熙巳さんは会場で、堂々とした姿で世界に向けて約20分間にわたり、自身の被爆の体験や、核兵器の廃絶などを訴えました。 日本被団協・田中熙巳代表委員: 一発の原子爆弾は私の身内5人を無残な姿に変え、一挙に命を奪った。核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが、原爆被害者の心からの願い。 日本時間の午後9時から行われた授賞式には、被爆者や支援者など約30人が出席しました。 3人の代表委員が登壇してメダルや賞状を受け取った後、田中熙巳さんがスピーチを行いました。 スピーチが終わるとスタンディングオベーションが起こり、会場は拍手に包まれました。 授賞式を終えた被団協の代表団は、この後、たいまつを持って市内を歩く「トーチパレード」や、受賞を祝う晩さん会に参加します。
フジテレビ,国際取材部