ドイツの対英輸出、金高騰で急増 対米輸出上回る伸び
Rene Wagner [ベルリン 19日 ロイター] - ロイターが19日入手したドイツ連邦統計庁の速報データによると、ドイツの英国向け輸出が急増している。金価格の高騰が背景。 1─10月の対英輸出は前年同期比5.3%増の676億ユーロ(709億3000万ドル)。 1─10月のドイツの輸出は全体で1.2%減。対米輸出は2.4%増にとどまった。20カ国・地域(G20)諸国の中で英国向けの輸出が最も大幅に増加した。 ドイツ貿易・投資振興機関の幹部は、対英輸出の急増について「今年の活発な金取引がきっかけだ」と指摘。連邦統計庁のデータによると、1─9月の金取引は50億ユーロ弱と、3倍以上に増加した。 同幹部は「金の高騰を除けば、今年の独英貿易はかなり低迷している」とし、ドイツから英国への自動車輸出が2.5%減少したことが一因だと述べた。