衆議院選挙鹿児島1区の川内博史氏と宮路拓馬氏、3区の野間健氏と小里泰弘氏が激しく競り合う
読売新聞社が22~24日に行った衆院選に関する全国世論調査の結果に取材を加味し、鹿児島県内選挙区の終盤情勢を分析した。1、3区は立憲民主党と自民党の候補が激しく競り合っている。2区は無所属の候補が自民候補を一歩リードした。ただ、いずれの選挙区とも1割程度が態度を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性がある。(敬称略) 【写真】演説をする安倍昭恵さん
1区
川内は立憲民主支持層の9割を固め、共産支持層からも7割超の支持を集める。職業別では給与所得者の4割、無職の5割に浸透している。年代別では60歳代の人気が高い。
宮路は内閣支持層の6割超を固めたが、無党派層への広がりが課題。職業別では専業主婦と商工自営の各4割超が支持し、川内を上回っている。30歳代からの支持が厚い。
昇 拓真 34 参 新 宮路 拓馬 44 自 前《3》 川内 博史 62 立 前《7》
2区
三反園は公明支持層の7割弱、無党派層の4割弱から支持を得ている。職業別では無職や給与所得者からの支持が高い。年代別では70歳以上の5割弱に浸透している。
保岡は自民支持層の5割弱をまとめたが、無党派層からの支持が1割に満たない。党幹部による応援などを受け、支持拡大を図る。年代別では50歳代の人気が目立つ。
矢竹ゆかり 61 参 新 松崎 真琴 66 共 新 三反園 訓 66 無 前《1》 辻 健太郎 38 維 新 保岡 宏武 51 自 前《1》
3区
野間は立憲民主支持層の9割超を固め、無党派層の6割弱に浸透。農林水産業からの支持が3割超と他の職業に比べて低い。年代別では60歳以上の支持が5割を超える。
小里は自民支持層の7割超から支持を得るが、無党派層への浸透が終盤戦に向けた課題になっている。職業別では農林水産業で5割超が支持する。年代別では40歳代からの人気が高い。
野間 健 66 立 前《3》 小里 泰弘 66 自 前《6》
<候補者一覧の見方>届け出順。党派は、自=自民、立=立民、維=維新、共=共産、参=参政、無=無所属。前=解散時の議員、新=新人。《 》は当選回数