【MLB】シーズン開幕直前!! 大谷翔平・山本由伸所属のロサンゼルス・ドジャースを解説
◇日本とも縁が深いドジャース
ドジャースには野茂英雄(1995~1998、2002~2004)を筆頭に多くの日本人が所属してきており、日本になじみの深い球団だ。野茂は1995年にメジャーデビューすると、その年に新人王・奪三振王・オールスター選出を成し遂げ、センセーションを巻き起こした。野茂以降では、石井一久(2002~2004)、木田優夫(2003~2004)、中村紀洋(2005)、斎藤隆(2006~2008)、黒田博樹(2008~2011)、前田健太(2016~2019)、ダルビッシュ有(2017)、筒香嘉智(2021)がドジャーブルーに袖を通してきた。その他にも、ブルックリン時代のドジャースのスモールベースボールを、巨人監督・川上哲治氏が参考にした逸話もある。大谷と山本の加入によって脚光を浴びる前も、ドジャースは日本と深いつながりを持っていたのだ。
◇有色人種の道を開いたレジェンドに、“生きる伝説”も……
ドジャースという球団の歴史において、忘れてはならない存在がジャッキー・ロビンソンだ。ロビンソンは有色人種初のメジャーリーガーとして、今日メジャーでプレーする日本人選手の道をも開いた存在と言えるからだ。 ロビンソンは黒人差別の色濃い1947年にメジャーデビュー。近代メジャーリーグでは初の黒人選手として差別に直面しながらも、新人王・MVPなどのタイトルを獲得する活躍を見せ、その後の有色人種選手に大きな影響を与えた。MLBはロビンソンの功績をたたえ、彼が着けていた42番を全球団統一の永久欠番とし、毎年4月15日(ロビンソンのデビュー日)には全選手が42番を着用する“ジャッキー・ロビンソン・デー”を設けている。 ロビンソンをはじめ、長い球団の歴史の中でドジャースには多くのレジェンドが存在した。しかし、そのレジェンドの中でNo.1と言えるであろう選手は、今もドジャースで現役を続けている。それが殿堂入り確実の左腕クレイトン・カーショウだ。 MVP投票でも重視される、現代MLBで最重要の指標のひとつである総合指標WARで、カーショウは球団史上ダントツトップ。このまま数年現役を続ければ、球団の投手記録はほとんど手中に収める可能性がある。黒田博樹との親交でも知られるほどキャリアは長いが、その実力は健在で昨年も13勝・防御率2.46の活躍で若い投手陣の大黒柱となった。今シーズンは肩の故障で大半の欠場が予想されるが、山本・大谷らとローテーションにそろい踏む日を心待ちにしたい。
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